2025/03/28
もうすぐ新年度が始まりますね。
年度の変わり目は、仕事もプライベートも忙しく過ぎていく時期ではありますが、こころを新たにし、「目標」を立てて、自己成長を促す良い機会でもあります。
しかし、「目標を立てる」といっても、どのように立てて良いか分からないという方もいるかもしれません。
そこで、今回は効果的な「目標」の立て方をご紹介ししたいと思います。
有名な目標設定方法の1つに、ジョージ・T・ドランによって提唱(1981年)された「SMARTの法則」があります。
彼は、コンサルタントとして効果的な目標設定の重要性を説き、そのためのフレームワークとして「SMARTの法則」を発表し、それ以来、ビジネス界だけでなく、個人の目標設定や自己啓発など、幅広い分野で活用されています。
「SMARTの法則」では、次の5つの要素を入れて目標設定するとよいとされています。
① Specific(具体的): 具体的で明確に
「売上1位になる」という曖昧な表現ではなく、どこで、どのようにと、より具体的な指標を入れると目標を達成しやすくなります。
② Measurable(測定可能): 数値化するなど達成状況を明確に
数値化(例:体重を〇kg減らす、テストで〇点取得する)
達成状況を明確化(例:毎日〇ページ読書する、週に〇回ジムに通う)
③ Achievable(達成可能): 現実的に達成できるものを
目標が高すぎても低すぎてもモチベーションの低下を引き起こします。
④ Relevant(関連性): 人生の目標や目的、価値観との関連付け
目標達成が、自分の人生にとって意味のあるものであると感じることが、モチベーション維持に繋がります。
⑤ Time-bound(時間的制約): 達成期限を明確に
期限があることで、計画的に行動しやすくなり、目標達成への意識が高まります。
これらの要素を満たす目標を設定することで、目標達成の可能性を高め、効果的な行動を促すことができるとされています。
そのほかに、「FASTの法則」が有名です。
「FASTの法則」とは、マネジメントの専門家ドナルド・サルとチャールズ・サルがマネジメント誌の「MITスローンマネジメントレビュー」で定義した法則であり、目標設定に次の4つの要素をあげています。
① Frequent(頻繁に): ゴールが頻繁に議論される
② Ambitious(野心的な): 不可能でない範囲で野心的である
③ Specific(具体的な): 具体的な指標で計測可能である
④ Transparent(透明性のある): 組織の全員から見える透明性がある
「SMARTの法則」と「FASTの法則」の大きな違いは、目標の位置づけや捉え方にあり、「SMARTの法則」は、実現可能な目標を設定するのに対し、「FASTの法則」は、より挑戦的な目標の設定に有効とされています。
もう少しで手が届きそうな目標(目の前の人参)か、少し難しい目標へのチャレンジ(遠くにある多くの人参)か、自分がやる気のでる設定方法を選んで「目標」を立ててみましょう。
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「目標」は、自分自身と向き合い、未来を切り開くための第一歩になります。この春、ずっと棚上げにしてきたことに「目標」を立てて、取り組んでみませんか。
[ Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ]
臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist®︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ®︎
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