失敗は成功のもと ~ 柔軟な発想の大切さ ~

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失敗は成功のもと ~ 柔軟な発想の大切さ ~

私たちの身の回りにある便利グッズや大ヒット商品は、様々な人々の試行錯誤と偶然の出会いによって生み出されてきました。

それは、「失敗」から生まれた、いわゆる「失敗は成功のもと(失敗は成功の母ともいう)」や「怪我の功名」ということができます。

「失敗は成功のもと」とは、「失敗すれば、その原因を反省して方法や欠点を改めるので、かえって成功につながる」という意味で、「怪我の功名」とは、「過失や失敗と思われたこと、なにげなしにやった事が意外によい結果になる」という意味です。

それぞれの意味合いは少し違いますが、どちらも「失敗から学ぶ」という考え方を示すことわざだといえます。

世界的に有名なのが文房具『ポスト・イット』で、1968年、3M社の研究員が接着力の強い接着剤を作ろうとして、「よく付くが、簡単にはがれる」接着剤ができてしまいました。困っていたある日、賛美歌のしおりが落ちた際に「紙にくっつく栞があればいいのに」と思いつき『ポスト・イット』が誕生しました。

日用品の便利グッズ『コロコロ』は、ニトムズ社が1975年に『ゴキ逮捕』という粘着力を活かしたゴキブリ捕獲商品を発売しましたが、動きの速いゴキブリを捕獲できず不評でした。在庫の山になった倉庫で、女性社員が粘着テープで服のホコリをとっていたのを見て、83年に『粘着カーペットクリーナー』を開発、その後「あのコロコロある?」との問い合わせから『コロコロ』に改名となりました。

アメリカのマース社『スニッカーズ』は、チョコレートバーを作っている最中に、誤って別の材料を入れてしまったのですが、出来上がったものが予想外の美味しさだったことから、1930年に商品として発売され、現在まで改良されて私たちが知っている『スニッカーズ』の味になりました。

そのほか、19世紀の後半に、ケロッグ兄弟が、療養所の患者さんの健康的な食事として、小麦をベースにした食品を開発していたところ、途中で急な仕事が入って、調理中の小麦を放置してしまいました。乾燥して硬くなった小麦をローラーで薄く伸ばしてみたところ、サクサクとしたフレーク状となり大好評になりました。その後、トウモロコシが原料として最適であることをつきとめて、現在の『コーンフレーク』が誕生しました。

まだまだ「失敗」以外にも、こんな「いじわる」が新たな一品を生んだ逸話もあります。

1853年、アメリカ・ニューヨーク州の「ムーン・レイク・ハウスホテル」のシェフだったジョージ・クラム氏は、あるお客さんから「フレンチフライが厚すぎる」と言われ、何度も作り直しをさせられました。うんざりしたクラムは、フォークで刺せないように薄切りにしてカリカリに揚げ、客を困らせてやろうと考えたところ、予想を裏切って、サクサクとした食感と塩味が絶妙だと大好評になりました。

新しいアイディアを出そうとしても、固定観念から脱することは容易ではありませんが、「失敗」することで、固定観念が外れて新たなアイディアが生まれたり、既存の方法にとらわれずに、自由に発想できるようになります。

今、「失敗」の真っただ中にいる人も、未来の「失敗」を恐れている人も、「失敗」を新たなチャンスを生み出す「機会」だと考えてみてください。

そうすることで、何か新しいアイディアが見えてくるかもしれません。

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臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist®︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ®︎

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