2024/03/26
先日発表された「桜開花予想2024」によれば、今年は3月20日以降に、順次、日本各地で桜が満開になると予想されています。
桜の花が満開に咲いた華やかさと、その花びらが舞い散る儚い美しさは、これまでに世界の人々を魅了してきました。
その華やかな姿を楽しむために「花見」に出かける人が多いのに比べ、桜の木を自分の庭に植えて楽しむ人があまりいないのはなぜでしょうか。
そのひとつに、桜は江戸時代まで「縁起が悪い」「不吉だ」と言われてきたことがあげられます。
華やかであればあるほど、すぐに散ってしまう儚さが「死」や「物事の終わり」と結びついて、「病気」「失敗」「儚い命」のイメージを持たせました。
例えば、受験で不合格だった時に「桜散る」といったり、戦死することは「華々しく散る」「潔く散る」といわれていましたね。
また、すぐに散るだけでなく、散った花びらがすぐに変色することからも「心変わり」というイメージを持ち、このような「縁起が悪い」桜を庭に植えることは忌み嫌われました。
現代では、桜は「縁起がいい」イメージで使われることはご承知おきかと思いますが、実は、現実的に桜は庭木には向かないのです。
まず、花びらが散って葉桜になると大量の害虫が発生し、暖かい時期(約半年間)に何度も卵を産みつけるので、秋口くらいまでずっと害虫が絶えません。
しかし、害虫にとっては「桜の葉」が好物なだけでなく、桜は「並木」で立っていますので、葉っぱを食べ尽くしても次の木へ、また次の木へと移っていける食料の宝庫だといえます。
ちなみに、人間も「桜餅」として「桜の葉」を食べますが、実は「クマリン」という毒がありますので(あの独特な匂いが「クマリン」です)、落葉になると周りの植物は育たなくなります(1~2枚であれば、健康に問題はありません)。
そして、その葉や枝が邪魔だからといって安易に切ってしまうと、その切り口が傷となり、腐敗菌が入り込んで枯れて腐ってしまうという、非常に病気になりやすく腐りやすい木なのです。
さらに、桜はとても養分を吸収することでも有名で、庭に植えれば土地の養分を全部吸いとってしまい、他の木や植物が育たなくなってしまうことでしょう。
そのほか、桜の木の根っこは地中に深く根付くのではなく、浅いところを横に広く這って大きくなるので、建物の近くの庭に桜を植えてしまうと、木の成長とともに根っこが家の基礎を持ち上げ、最終的には建物が傾くという危険性があるのです。
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美しい桜は「箱入り娘」として大事に育てるよりも、広い場所でのびのびと育てたほうが良いようですね。
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[ Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ]
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