2023/04/17
ダブルバインド(二重拘束) ~ 鬼舞辻無惨のパワハラ会議に学ぶ ~ 。「頭を垂れて蹲え」「平伏せよ」この有名な台詞は、話題の『鬼滅の刃』第51~52話、鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)が十二鬼月の下弦の鬼を招集したシーンですが、現代でいう「パワハラ会議」として話題になりましたね。下弦の伍である累が殺されたのを期に下弦の存在を見限り切り捨てた、つまり、1人の失態でグループを解体し、最終的に1人を残して全員抹殺してしまった暴君振りに、無惨は「パワハラ上司」とあだ名がつきました。「黙れ、何も違わない。私は何も間違えない。全ての決定権は私に有り、私の言うことは絶対である。お前に拒否する権利はない。私が”正しい”と言った事が”正しい”のだ」まるで『パワハラのお手本」のような「パワハラ」ですね。さて、この「パワハラ会議」において、なぜ下弦の鬼たちは逃げる事ができなかったのか。それは「パワハラ」の中で「ダブルバインド(Double Bind)」が発生しているからです。「ダブルバインド」は日本語で「二重拘束」とも言われ、メッセージとその裏に隠されたメタメッセージとの間に矛盾があるコミュニケーション状況におかれることをいいます。アメリカの人類学者で精神科医のグレゴリー・ベイトソンが、この概念を使って統合失調症をコミュニケーションに基づく見地から説明したものですが、矛盾するふたつのメッセージを受け取った人は混乱するばかりか「どちらを選んでも不正解」の板挟みとなり、精神的に大きなストレスがかかって逃げられなくなるのです。無惨の「パワハラ会議」で説明すると分かりやすいので、下弦の肆である零余子(むかご)の例をご紹介します。まず議題は「何故に下弦の鬼はそれ程までに弱いのか」です。現代でいえば「何故に営業成績がそれ程までに上がらないのか」というところでしょうか。怒っている無惨にすぐに謝った零余子に対して「誰が喋って良いと言った」「貴様共の下らぬ意志で物を言うな、私に聞かれたことにのみ答えよ」と一蹴します。無惨:「私よりも鬼狩りの方が怖いか」零余子:「いいえ」無惨:「お前はいつも鬼狩りの柱と遭遇した場合、逃亡しようと思っているな」零余子:「いいえ思っていません!!私はあなた様の為に命をかけて戦います」無惨:「お前は私が言うことを否定するのか?」(零余子殺される)このように謝るも怒られ、命をかけて戦うと言っても反論・批判と見なされて逃げ道を塞がれてしまいます。ベイトソンによれば、家族内のコミュニケーションが「ダブルバインド」状態にあると、統合失調症に似た症状を示すようになると指摘したように、長期化すると感情を抑え込み、心身に不調をきたして精神疾患を発症するリスクが高まります。したがって、我慢しないですぐに周囲に相談し、協力を得て「ダブルバインド」から抜け出す必要がありますが、自分では気づけないことも多いです。一方で、管理職の方は、自分で気づかずに「ダブルバインド」を起こしているかもしれません。コミュニケーションにストレスを感じている方は、プロフィールにありますホームページのお問い合わせからお気軽にお声かけください。一緒に、関係性の在り方を振り返ってみましょう。[ Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ]臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ︎目白駅から徒歩2分池袋駅から徒歩10分
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