2023/04/08
同調圧力 ~ 集団心理からの脱出 ~ 。新年度そして新学期が始まりました。人事異動や転職、引越しやクラス替えなどによって、新しい仲間による新しい集団の中で、新たな生活が動き出しました。今回は集団心理について、社会心理学の知見から「同調圧力」について考えてみたいと思います。友達や仲間、あるグループで活動しているときに「周りに合わせなきゃ」とか「違う意見が言いにくいな」と感じたことはありませんか。このような現象を「同調圧力(peer pressure)」といい、集団において意思決定や合意形成する際に、少数意見を持つ人に対して、大多数の人と同じような考えや行動を取るように暗黙のプレッシャーを与えてしまうことをいいます。「同調圧力」は世界各国で見られますが、和を重んじる日本でもしばしばみられ、最近の例としては、コロナ禍において「自粛」や「マスク着用」に関して「同調圧力」が発生していました。さらには「自粛警察」や「マスク警察」が一般人から現れて私的に取り締まったり、SNS上で攻撃する人さえいましたね。そのほか、学校や職場などで日常的にみられる例としては「独創的な自分の考えよりも大多数の意見に賛同してしまう」「最後は多数決であっさり決まってしまった」「周囲の人が残業しているので、自分だけ先に帰れない」「有給を取得したいけど、周囲の目が気になって申請できない」などがあります。つまり、「異なる意見を言うと嫌われるのではないか」「発言すると和を乱すのではないか」と少数派に思わせることで、反対意見を封じ込めようと働くのが「同調圧力」といえます。「同調圧力」が発生すれば、会議を形骸化させてしまったり、いじめや犯罪に発展してしまったりと、一人ひとりがいかに優秀であっても、集団としての結論が非合理的判断になる「集団浅慮」が発生してしまうことがあります。少数派は決して多数派に劣るわけではないので、「個」は諦めずに発言すること、そして多数派は少数派の意見も取り入れて多角的に検討することが大切だといえますね。この春、入社式や新人研修中にも多く見られた黒いスーツ、いわゆる「リクルートスーツ」も「同調圧力」の象徴といえます。リクルートスーツには賛否両論あり、好きで着ていた人も、「同調」して着ていた人も、これからは社会人としてしっかり自分の意見や考えを伝えていくことが必要ですし、一方では、仲間とチームワークで創り上げる協調性も必要です。集団の中でストレスを抱えてしまった方は、プロフィールにありますホームページの「お問い合わせ」からお気軽にご相談ください。新しい仲間との間で、あなたらしさが発揮され、人生の素敵なストーリーが始まるように応援しています。[ Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ]臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ︎目白駅から徒歩2分池袋駅から徒歩10分
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