2023/03/28
憧れ ~「同一化」からの成功 ~ 。「憧れるのをやめましょう」最近話題になったメジャーリーガー大谷選手の言葉ですが、この「憧れ」について、精神分析学的視点から成功の秘訣を考えてみたいと思います。皆さんも幼少から現在に至るまで、少なくとも一度は「あんな風になりたい」とか「真似してみたい」といった「憧れ」を抱いたことがあるかと思います。例えば、親・偉人の生き様や考え方、タレント・モデルの外見的特徴やファッション、スポーツ選手のスキルやスタイル、あるいはアニメやゲームのキャラクターに憧れたこともあるかもしれません。精神分析の創始者ジークムント・フロイト(Sigmund Freud)は、過去に傷ついた体験や受け入れ難い感情を自我の働きによって無意識に抑え込んでいることを発見し、こうした自我の働きを「防衛機制」と呼んで、その後、アンナ・フロイト(Freud,A)やメラニー・クライン(Klein,M)らが、理論を発展させました。その防衛機制の中で「憧れの人物を真似することで、叶わない願望による空虚感や葛藤を対処する」ことを「同一化・同一視(Identification)」と呼んでいます。「同一化」は、例えば、誰かの髪型や格好を真似することで、まるでその人になったような気持ちになれたり、「自分は可愛くない(カッコよくない)かも・・」といった葛藤や不安を軽減させてくれます。真似ることは自主性がないようにも思えますが、不安や葛藤を取り除くだけでなく、自信がついて自尊心が向上したり、いいモデルとして子どもの成長には大切な要因になりえます。日本の野球も、これまでアメリカに憧れて「同一化」しながら成長し続けて、今回「憧れをやめる」ことで、憧れの対象を超えるような、さらなる成長を遂げることができました。フロイトはこんな言葉を残しています。「エネルギッシュで成功する人間は、欲望という幻想を現実に変えることに成功する人間である」つまり、「欲望を持つこと」に始まり、「エネルギーを出す」ことが大事だと伝えています。具体的に言えば「欲望を持ち、そして、その欲望を強くすること」、そのためには「本当にそうなると自らを信じて、常にエネルギーを出し続けながら、行動を起こすことで現実化する」。これが「憧れ」から成功に繋がる秘訣ではないでしょうか。叶えたい願望がある方、あるいは何もなくて困っている方も、プロフィールにありますホームページのお問い合わせからお気軽にご相談ください。一緒に、幻想を現実化していきましょう。[ Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ]臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ︎目白駅から徒歩2分池袋駅から徒歩10分
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