2023/02/20
母性と父性 ~「箱入り娘」から「獅子の子落とし」へ ~ 。子どもが健全に育つためには、家庭内外に「母性」的なものが必要とされるのはもちろんのこと、「父性」的なものとの両方が必要とされます。分析心理学の創始者であるユングによれば、母性や父性は母や父だけに備わっているものではなく、男女を問わず、全ての人のこころの中に「母性原理」と「父性原理」が共存しているとされます。心理学者の河合隼雄は、次のように説明しています。「よい子だけがわが子」とし、その子の能力や個性に応じて切り分けるのが「父性原理」であり、「わが子はすべてよい子」として平等にかわいがろうとするのが「母性原理」である、と。つまり、「母性原理」は包含する機能として、子どもを包み込んで安心と愛を平等に与え、「父性原理」は切断する機能として、能力や個性に応じて類別し、強い子どもを作り上げます。例えるなら「母性原理」は「箱入り娘」に育て、「父性原理」は「獅子の子落とし」で育てます。しかしその一方で、「母性原理」は子どもが親の膝元を離れることを許さず一体化し、ついには子どもを飲み込んでしまう危険性があり、「父性原理」は分断しすぎて破壊に至る危険性があります。それでは、母性と父性はどちらが子どもにとって大切なのでしょうか。実は母性と父性に最も大切なことは、バランスではなく順序なのです。まず子どもの存在を無条件に肯定し、包み込んで関わることで、子どもが安心して成長するベースづくりをします。そして、好奇心や冒険的意欲が芽生えてきたら、父性に鍛えられることによって、子どもは母性から距離を置けるようになり、自ら生きる力を獲得していきます。父性の「切り離す」という機能が母子一体の関係を切り離し、「個」として自立させてくれるのです。子どもがいくつであっても必要なだけ十分に母性的に関わり、徐々に並行して自立できるように育てていくことが必要だどいえます。とはいえ、家庭環境や子どもの性格、状況によっては、それが難しい場合もあります。子どもへのかかわりにお悩みの方は、プロフィールにありますホームページの「お問い合わせ」をお気軽にご利用ください。一緒に「母性的かかわり」と「父性的かかわり」について考えましょう。[ Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ]臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ︎目白駅から徒歩2分池袋駅から徒歩10分
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