キャリアコンサルタント国家資格 実技試験対策

先日、あるクライエント様から、「キャリアコンサルタントの国家資格を取得したいが、まだ面接技法に自信がない。実技試験対策として面接指導をして欲しい」というご相談を受けました。
その方は、すでに大学でキャリアカウンセラーをされている方で、かつ、きちんと養成講座も受けて勉強されていましたので、当初は自信がないだけだろうと思っていました。

しかし、実際にロールプレイングをやってみると、クライエント役の相談に対して上から目線で応えており、例えて言うなら上司が部下にアドバイスを下すような態度のカウンセリングでした。
何度やってみても、クライエント役の気持ちに寄り添ったカウンセリングとは言えませんでした。

驚いて、これまで学んでこられた内容を詳しく伺ってみると、「養成講座でロープレは何度もやったが、それに対して講師に指導はしてもらえなかったので、受講生同士のアドバイスでスキルを身につけてしまった」こと、さらに「自分で勉強しようと、ネットの無料サイトで配信されている試験対策のアドバイスをそのまま真似をしてしまった」ことが語られました。
そのサイトを見せていただくと、優秀なくらいに、その講師のやり方をコピーされていることが分かりました。

なるほど、ただ勉強をしていても、本物を学んでいなければ意味がないことを改めて思い知らされました。
また、世の中にはきちんと勉強されていない講師が、溢れていることにも驚かされました。

「キャリアコンサルタント」はコンサルタントという資格名ではありますが、本質は「カウンセラー」であることを忘れてはいけません。
クライエント様は、資格試験を1週間前に控えており、一から修正するのは相当に大変な作業でしたが、そこはクライエント様の強みで「せっかく資格を取るのだから、いいカウンセラーになりたい」との想いを強く抱いてくださり、見事一発合格されました。

もしかしたら、あのまま修正しなくても合格されていたのかもしれません。
しかし、クライエント様があのまま合格されていたら、と考えるととても恐ろしくなります。
ネット講師のように自身のやり方に自信を持ってしまい、自己満足だけの、クライエントの気持ちに寄り添えない「キャリアコンサルタント」になっていたことでしょう。

クライエント様とは短い期間のお付き合いでしたが、一期一会を大切にしている私にとっては、とてもいい出会いだったと思います。
合格されたクライエント様には、新たなスタートを切って「いいカウンセラー」となれるよう、これからも陰ながら応援していきたいと思います。