キャリア形成促進助成金(制度導入コース)/セルフ・キャリアドック制度

本日は、経営者および人事・労務担当者さまにお知らせしたい、こんな話題から。

皆さま『キャリア形成促進助成金』というのをご存知ですか。

近年、グローバル化による市場環境の変化、IT技術の変化などによる環境の変化に伴って、従業員の雇用管理の方法も変化しています(成果主義的な処遇制度や、長期雇用以外の雇用形態の導入など)。

企業がこれらの変化に対応し、永続的に発展・成長していくためには人材育成を積極的に実施し、個々の従業員の職業能力やモチベーションを高め、生産性を向上させることが重要となっています。

そこで、厚生労働省が、人材育成に取り組む事業主を支援する助成措置として創設した制度が、『キャリア形成促進助成金』です。

助成メニューには
① 雇用型訓練コース
② 重点訓練コース
③ 一般型訓練コース
④ 制度導入コース
があり、本日は④の『制度導入コース』の中の『セルフ・キャリアドック制度』についてご紹介したいと思います。

まず『制度導入コース』とは、事業主が継続して人材育成に取り組むために以下のいずれかの人材育成制度を新たに導入し、その制度を被保険者に適用(その制度に基づき人材育成を実施)した場合に、一定額を助成する制度です。

助成額は、各制度それぞれ中小企業で50万円、それ以外の企業は25万円で、5つの制度を組み合わせて活用することが可能です。

【教育訓練・職業能力評価制度】
労働者に教育訓練や職業能力評価を実施する制度
(①教育訓練を実施する制度、②職業能力評価を実施する制度、③教育訓練と職業能力評価の双方を実施する
制度が対象となります。)

【セルフ・キャリアドック制度】
労働者に定期的にキャリアコンサルティングを実施する制度

【技能検定合格報奨金制度】
労働者に技能検定を受検させ、合格者に報奨金を支給する制度

【教育訓練休暇等制度】
労働者に教育訓練休暇制度又は教育訓練短時間勤務制度を取得させる制度

【社内検定制度】
労働者の職業能力を検定する制度を開発し、労働者に計画的に受検させる制度

 

セルフ・キャリアドックは、労働者に、キャリアコンサルティング(労働者が主体的にキャリア・プラン(働き方や職業能力開発の目標や計画)を考え、それらに即して働こうとする意欲を高めるための相談)を定期的に提供する仕組みです。

そして、助成金の対象となるセルフ・キャリアドック制度とは、労働者に、ジョブ・カードを活用したキャリアコンサルタントによるキャリアコンサルティングを定期的(労働者の年齢・就業年齢・就業年数・役職等の節目)に提供する制度です( セルフ・キャリアドック実施計画書を作成し、それに従い、キャリアコンサルティングを実施する制度)。

 

助成金を活用したセルフ・キャリアドック制度の導入には、次のようなメリットがあります。

① 労働者の仕事に対する主体性を向上させることができます。
・労働者が自らキャリア・プランを考えることにより、主体的に仕事や職業能力開発に取り組もうとする意識を高めることができます。
・労働者が適性や職業能力などへの自己理解を深めることにより、工夫して仕事や能力開発に取り組もうとする意識を高めることができます。
・労働者がキャリアパス(社内での昇進に必要な仕事の経験や順序など)をイメージしやすくなり、仕事のやりがいや向上心を高めることができます。

② 新規採用職員などの定着の支援や、育児休業者などの復帰を円滑に行うことができます。
・新規採用職員などにキャリアコンサルティングを実施することにより、キャリア・プランを明確化・具体化し、職場への定着や仕事への意欲を高めることができます。
・育児休業者や介護休業者などにキャリアコンサルティングを実施することにより、職場復帰を円滑に行うことができます。

③ 助成金により、セルフ・キャリアドック制度の導入やキャリアコンサルティングの実施に要する費用の負担を軽減することができます。

④ ①から③までにより、生産性を向上させることができます。

制度の詳細は、お気軽にお問い合わせください。

 

厚生労働省HP:キャリア形成促進助成金

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html