2024/12/21
現在では、手軽に美味しい「水」が飲めるようになりましたが、あまりに「水」の種類やメーカーが多岐に渡っていて、選ぶのに迷ってしまいます。
「水」は、農林水産省の品質表示ガイドラインでは、「ナチュラルミネラルウォーター」「ナチュラルウォーター」「ミネラルウォーター」「ボトルドウォーター」の4つに分類されます。
なお、「ボトルドウォーター」とは、飲用に適している水と定義され、「RO水」「アルカリイオン水」「海洋深層水」「水道水」といった飲料水全般を意味しています。
それぞれの違いは次のとおりです。
■ ナチュラルウォーター
特定の地下水を水源とし、ろ過や沈殿、加熱殺菌以外の科学的処理を行っていない天然水をいい、ミネラル分の溶解が少ないのが特徴で、水本来の自然の味を楽しめます。
■ ナチュラルミネラルウォーター
ナチュラルウォーターのなかでも、地下で地層のミネラル分が溶解した天然水をいい、豊富なミネラルを含有するのが特徴で、それぞれミネラルの種類や含有量が異なるので、様々な用途や味わいが楽しめます。
■ ミネラルウォーター
ナチュラルミネラルウォーターやナチュラルウォーターをベースにして混合したり、人工的にミネラル分を調整したり、液体に空気中の成分(酸素等)を吹き込んで処理するなど様々な加工がなされていて、自分に適したお水を選ぶことができます。
■ 海洋深層水
深海(水深200m以深)では、光合成がほとんど行われないため栄養分豊かな海水で、便通や貧血の改善も期待されています。しかし、多くは脱塩処理でミネラルが取り除かれるため、後に添加されることがあります。
■ アルカリイオン水
電気分解されて作られた弱アルカリ性の水で、水道水を浄水した後、カルシウム剤を添加し、電気分解を行うことによって生成されます。まろやかな口当たりが特徴で、胃腸症状の改善に緩やかな効果が期待されています。
このように、様々な「水」がありますが、「ミネラルウォーター類」と「水道水」を比較した場合に、「ミネラルウォーター類のほうがいい」とは、一概にはいえないようです。
日本の「水道水」は、水道法に基づき51項目の水質基準と26項目の水質管理目標設定による水質管理を行い、非常に厳しい基準をクリアして安全性を高く保っています。
実際には、法律に定められた水質基準よりも、更に厳しい基準を課して、安全でおいしい「水道水」造りに努め、新たな浄水方法(高度浄水処理)も導入するなどして工夫しています。
非常に身近すぎて、その価値がわかりづらい「水道水」ですが、近年では、これほど安全でおいしくなった「水道水」や「水道水源の水」をアピールするために、地域によってはペットボトルやアルミ缶に詰めて販売または配布しています。
一方の「ミネラルウォーター類」は、食品衛生法で「水のみを原料とする清涼飲料水」と定義し、原水に18項目の水質基準を設けていますので、安全性はあるものの、水道水ほど厳格な基準ではないのです。
ちなみに、ヨーロッパの「ミネラルウォーター類」の基準は、日本では殺菌を必須とするのに対し、殺菌処理など一切の加工をせずに自然のままであることが定められています。
安全性、価格、味、環境への配慮、手軽さ、料理など、どこに重点を置くかによって、選ぶ「水」を変える必要がありそうです。
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どんな「水」でも、私たちの生活に欠かせない大切な水資源として、大切に使いたいものですね。
[ Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ]
臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist®︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ®︎
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