色の効果 ~ ベーカー・ミラー・ピンク効果 ~

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色の効果 ~ ベーカー・ミラー・ピンク効果 ~

「色」は、私たちの視覚に訴えかけるだけでなく、心理状態にも大きな影響を与えます。⁡

色彩心理学では、「色」と人間の心の繋がりについて研究されており、様々な発見がされています。⁡

例えば、一般的に「暖色系」は、興奮、活発、情熱、食欲増進、積極性、暖かさ、注意を引きやすいなどの効果があり、「寒色系」は、鎮静、リラックス、落ち着き、冷静、清潔感、広がりを感じるなどの効果があるとされています。⁡

すでに、「色の心理効果」を日常で取り入れている方もいると思いますが、「ピンク」色にも鎮静効果があるとされた研究があるのをご存知でしょうか。⁡

1979年、アメリカのシアトル海軍矯正施設において、受刑者たちの攻撃性を抑制するために、アレキサンダー・シャウス博士によって、独房の壁を特定の「ピンク」色に塗る実験が行われました。⁡

その結果、独房に収容された囚人の攻撃性は著しく低下し、その報告を聞いた海軍将校ジーン・ベーカーとロン・ミラーは、囚人の行動に劇的な変化をもたらしたその「ピンク」色(パステル調)を、「ベーカー・ミラー・ピンク」と呼ぶようになりました。⁡

以降1980年代を通して、複数の刑務所で「ベーカー・ミラー・ピンク」が適用されるようになりました。⁡

2006年にはアメリカのテキサス州の刑務所で、受刑者の再犯を防ぐ目的として独房だけでなく囚人服やタオル、靴などを「ピンク」色で統一しました。⁡

その後も「ベーカー・ミラー・ピンク」の効果について実験が行われ、2011年にスイスの心理学者ダニエラ・スペース博士が「少し淡いピンク(クールダウンピンク)」色を使って実験を行ったところ、「クールダウンピンク」により大きな効果があることがわかりました。⁡

2013年にはスイスで30ほどの刑務所内独房に「クールダウンピンク」を適用し、ドイツでも、複数の都市の刑務所で壁一面に穏やかな淡いピンク色が塗られたそうです。⁡

シャウス博士の実験は、「色の心理効果」に関する人々の関心を高め、多くの研究者を刺激しましたが、この「効果」に関する研究は、その後も様々な議論や検証が繰り返されていて、いまだ完全な解明には至っていません。⁡

でも、「アンガーマネジメント(怒りのコントロール)」する際には、「ピンク」を眺めながら6秒数えれば、より効果が高まるかもしれませんね。⁡

また、そのほかの意外な「色の効果」としては、「赤」には運動能力を向上させるという研究結果があったり、蚊は「黒」を好む傾向があるので、黒い服は蚊に刺されやすいとされています。⁡

お問い合わせは、ホームページ「お問い合わせ」から、お気軽にお声がけください。⁡

ちなみに、「赤」と「黄」を組み合わせると、食欲が増進する効果があると言われていますが、有名なファーストフード店がすでにその「色の効果」を利用していますね。



[ Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ]
臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist®︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ®︎

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