2023/05/12
思い込み ~ プラシーボ効果で未来を創る ~ 。私たち人間は、環境、経験、学習、価値観などによって、知らず知らずの間に「思い込み」が形成されています。今回は、その「思い込み」の力と使い方について考えてみたいと思います。心理学では数多くの「バイアス(偏り・思い込み)」について研究されていますが、よく知られているバイアスの中に「プラシーボ効果(placebo effect)」(プラセボ効果、偽薬効果)があります。「プラシーボ効果」とは、偽薬を処方されても、薬だと信じ込むことで何らかの改善がみられることをいい、この効果は、1955年の米国麻酔科医ヘンリー・ビーチャーの研究報告によって広く認知されるようになりました。ビーチャーは、第二次世界大戦末期の野戦病院において、モルヒネ不足から傷ついた兵士にモルヒネに代えて生理用食塩水を注射したところ、モルヒネと同じような効果がみられた経験に端を発しています。身近な例でいうと「痛いの、痛いの、飛んでいけ」と撫でてもらうだけで、不思議と痛みが消えるのと同じです。ただ、この「飛んでいけ」の力が鎮痛剤の代わりになるくらい、つまり、猛烈な痛みをも抑え込む威力が「思い込み」にはあるといえます。他方、この逆の効果を「ノーシーボ効果(nocebo effect)」(ノセボ効果、反偽薬効果)といい、この効果は、1883年のオランダ死刑囚ブアメードの人体実験によって実証されています。ブアメードをベッドの上に縛りつけ、医師団はその周りで「一人の人間からどれだけの血液を取ったら死ぬか」について議論を始める。最終的に「三分の一の血液を失ったら人間は死ぬ」という結論に至ったところで実験に入る。ブアメードの足の親指にメスを入れると、ベッドの下の容器に滴り落ちる音がポタポタと聞こえてくる。数時間が過ぎて「どれくらいになりましたか」「間もなく三分の一になります」という医師の会話を聞いて、ブアメードは息を引き取った。実は、心理実験で、ブアメードの足にメスを入れたような痛みだけを与え、容器には用意しておいた水滴を垂らしていただけであった・・・。この実験では、ブアメードの血液は一滴も流れていないにもかかわらず、「三分の一の血液を失ったら人間は死ぬ」という暗示と、血液が流れ出しているという「思い込み」のみによってショック死しました。したがって、人間の「思い込み」の力は、自らの生命機能をも停止させられる力があるといえます。他にも、1996年、レベッカ・フェルカーの研究では「自分は心臓病にかかりやすい」と信じている女性の死亡率は、そう信じていない女性の4倍と発表されました。「思い込み」が人体に影響を与えるメカニズムは、現代においても未だ明らかにはなっていませんが、人間は強く信じ込むことで身体が反応するということは確かです。であれば、この「プラシーボ効果」を利用しない手はありませんね。「ポジティブな思い込み」を持つことで、始めは「思い込み」でも「現実」に代えていくことができるかもしれません。「私は幸せになれない」とか「私は可愛くない」と思っている人は「ノーシーボ効果」が生まれてしまいますので、「絶対幸せになれる!」「私は可愛い!」と強く思い込んでしまいましょう。「ネガティブな思い込み」から離れられない方は、プロフィールにありますホームページの「お問い合わせ」から、お気軽にご相談ください。これからの自分のこと、日本のこと、世界のことをネガティブに考えず、「ポジティブな思い込み」の力で幸せな未来を創り出していけるといいですね!※ 「プラシーボ効果」は根本的な治療には繋がりませんので、症状や病気に関しては必ず治療も受けてくださいね。[ Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ]臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ︎目白駅から徒歩2分池袋駅から徒歩10分
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